やっとまともに遊べるときがきた ※クソ長い※ 本作は2作品収録されているが、どちらもYGW(矢川)作品と呼ばれる作品だ。 プログラマーの矢川忍氏が携わったSTG作品は独特の特徴を持っているからそのように呼ばれている。 では特徴とは何か? それは「ランク」だ。 ランクとはユーザーには見えないマスクデータである「見えない難易度」を指しており、オプションなどで決めるイージー、ノーマル、ハードといった難易度設定とは別軸に存在する。 これは「生存時間の長さ」「アイテムの取得数」などで徐々に上昇し、ボムの使用や被弾といった「不利になる行為」で下がる。このランク自体は実は大半のSTGに仕込まれていて、そのほとんどはユーザーにはほぼ気づかれない誤差レベルの変動だ。ノーミスノーボムで進むとミスして進んだ時より弾が気持ち多いかも程度の「気のせい」レベルである。 ところがYGW作品のランクは目に見えて変化する。 ランク上昇によってどうなるかというと「敵の耐久度が上がる」、「敵弾の数が増える」など純粋な難しさに直結していて、「普通にプレイしたらまともにクリアするのが非常に困難」なバランスになっている。 正気を疑うバランス調整だが、そのようにする背景としてはゲームセンターでの稼働を前提としており、ユーザーには金を使ってもらわないといけないので長生きされては困るのだ。早く死んでもらってどんどん金を入れてもらう必要があるので、簡単に進ませないための調整の一つと言えるだろう。 ただ、多くのユーザーは「ランク」は知らないのが当たり前であり、YGW作品以外のSTGはランクなんて意識することなくパターンを組んで試行回数を増やせばまともにクリアできる作品が大半であるため、ユーザー側が「YGW作品のランク調整という攻略の仕組みを知らないとクリアできない」というのは十分常軌を逸していると言ってもいい。 クリアするつもりで金を払っているのにランクの仕様を知らないと実質クリア不能なバランスというのは率直にふざけている。 「ランク調整」も「できるだけアイテムを取らない」「できるだけ稼がない」などあえてアイテムを避ける動きをしないといけないので「クリアするためにゲーム側が用意した面白さをユーザーは拒否しないといけない」というのは普通に狂っている。ゲームは娯楽であって修行ではないのだ。YGW作品だけではないが弾幕STGジャンルが先鋭化して先細った原因にこういった「ユーザーへの突き放し」は間違いなくあったと断言できる。 慣れてしまうと当時は途中から「そういうもの」として感覚がマヒして受け入れていたが、やり込みならまだしも普通にクリアするだけでも「普通のユーザーがまず辿り着かない手法で攻略しなければならない」のはどうかしている。 だから当時のゲーセンでは賑わっているゲーセンほどランク調整をしているコアなプレイヤーが最低一人はおり、「わかる人」からすれば「ランクを調整しているんだな」「残機を増やすための仕込みをしているんだな」というのが傍から見てわかったが、「わからない人」からすれば「なんでショットを撃たずにいつまでも同じ中ボスと戦い続けているんだろう」という奇行にしか見えない光景が繰り広げられていた。 当然なかなか死なずプレイ時間も長くなるので「とっととプレイヤーには全機死んでもらって金を入れてもらう」というメーカーの目的と真逆のことが稼働日数が経過するにつれて増していった。見ている他のプレイヤーも1回のプレイが長い状態で並んでいなければならないのでうんざりしていた人も多かっただろう。筆者もそのうちの一人だ。そもそもメーカーは他のプレイヤーがそんな光景を目にして「自分もやりたい」となると思っていたのだろうか。なおゲーセンのゲームとしてあるまじき「残機無限バグ」というものも本作にはあり、おっさんになって仕事で色々なプロジェクトに関わってきた経験をもとに本作を俯瞰して改めて考えてみると「失敗するプロジェクト」の要素がこれでもかというほど詰め込められていたのが内部を知らない素人目にもわかる杜撰な作品だった。 なお、ランク調整は他にも「弾を多く撃ってはいけない」というふざけたものもある。 今どきのSTGはショットボタンを押しっぱなしでフルオートでショットを撃ってくれるのが大半で、敵がいないときでもボタンは押しっぱなしにしているものだが、それをしてはいけないということだ。 ここまでの駄文を読んでYGW作品のランクがどれだけ狂気に満ちているか少しでも伝われば幸いだ。さらに氏の作品の特徴が気になる人は本作と「バトルガレッガ」という作品のウィキペディアを見るとより楽しめると思われる。 で、本作に収録されている「ピンクスゥイーツ」と「むちむちポーク」はどちらもYGW作品で前者はこれまで述べてきたYGW作品の特徴をこれでもかというほど備えている。 すなわち、「アイテムを取る」、「弾を多く撃つ」などSTGの普通の遊び方をしているだけで全7ステージのうちステージ5,6あたりから著しく困難となって1コインALLは夢のまた夢というゲームバランスになっている。特に本作のステージ6はSTG史上最長の長さと言っても過言ではないほど長い。 なのでYGW作品のランクゲーを身を以って知りたい場合は本作をプレイすればいい。 それだけですべてがわかる。 特に本作のメイン機能である弾消しのローズクラッカーは攻略の要となるが、これを使うだけでランクが上がるので、「攻略で使いたいのに多く使うとクリアが難しくなる」という意味不明な仕様になっている。 つまりクリアしたければ用意されたシステムを極力使うな、ということだ。 うん、意味わからん。 なお余談として、氏が関わった作品の多くは「敵弾の視認性が悪い」という共通の問題点も抱えており、「視認性が悪いせいで被弾」という不条理な出来事も当たり前のように起きるので、あくまで個人の感想だが、氏の関わった作品と言うのは「単純に完成度の低い作品」だとしか思えなかった。それが好きな人もいるのはわかるが、今時の言葉で言えばNot for meだ。 一方で後者のむちむちポークは「どうしたYGW」と当時自分が思ったほど、ゲームとしてまともに遊べるようになっていてYGW作品なのに氏の特徴が弱く、普通にパターンを作れば1コインALLできる「まともなゲーム」だ。 見た目はどこからどう見てもイロモノなのに驚くほどゲームとしてちゃんと出来ている。 なお、むちむちポークが稼働していた時期はゲーセンのSTG文化が既に絶滅手前だったというのもあって、遊んでいる人がろくにいなかった悲しき作品でもある。無論、ビジュアルも大いに影響を与えたとは思うが。 余談その2だが、他のYGW作品をSteamで遊びたい場合は「DoDonPachi Resurrection」に収録されている「ブラックレーベル」をプレイするといいだろう。 なんとランクが画面上に表示されていて、プレイヤー自身がランクを管理できるようになっている。こちらはオートボムがあるので良心的だ(簡単とは言っていない)。 改めて本作をプレイしてみて 「ピンクスゥイーツ Boosted」のほうでアレンジモードなるものを初めてプレイしてみてびっくり。 まともに遊べる…! ゲーム自体はだいぶシンプルになっていて、ランクも全然上がらないおかげで「前方バリアを使った弾幕STG」として真っ当に楽しめるのが意外だった。 いつものケイブらしく稼ぎ方をまったく説明しないので稼ぎ方がいまいちわからんが、これならちゃんと攻略が出来そうなので20年越しに再攻略が楽しめそうだ。 ただ、サウンド面はデフォルトが爆音なのとゲーム全体と収録ゲームでサウンド設定が独立しているのはちょっと理解に苦しむというか手間なので勘弁してほしかったが。 とりあえず値段分はこれからしっかりと楽しんでいきたい。
むちむちポーク!&ピンクスゥイーツ Boosted - 日本語レビュー3件・全言語レビュー45件・評価・同時接続数
⭐ 日本語レビュー(3件)
🌐 すべての言語レビュー(45件)
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💬 共感が多いレビュー
👍 Good
ケイブシューのアレンジモードは色々ありますが、このゲームのアレンジモードはどちらも傑出した出来です。 xbox360がぶっ壊れる前に移植してくれて、本当にありがとうございます。
「ケイブ作品の中でもひときわ異彩を放つ2タイトル」(公式ストア表記) なんて偽りの無い看板なんだ……! 内容はほぼXbox360版準拠であり、差異はアレンジBGMのみと思われる。 【むちむちポーク】 口に出したら頭がおかしくなりそうなあらすじと衝撃的なデザインからは信じられないかもしれないが、(比較的)万人向けなのはこちらの方。 通常ショットでオプションとゲージを溜め、ゲージを消費するラードショットで得点アイテムを錬成していくシステムで、得点アイテムは全回収するごとに素点が上昇し、画面外へ逃すと下降するので、最高素点を維持するよう立ち回るのが理想となる。 ジャラジャラ出現させた得点アイテムはラードショットを止めて通常ショットを撃つと全回収できるので、爽快感は抜群。 一定スコアごとに残機が1増えるエブリエクステンド式なので、稼ぎを意識することがそのままクリアに近づくゲームデザインなのも良い。 ランクの影響も(もう一方と比べれば)穏やかなので、積極的に稼いでいける。 アレンジモードには自機も敵も強化状態になるフィーバーシステムが搭載され、よりいつものCAVEらしい弾幕STGが楽しめる。 【ピンクスゥイーツ】 文字通り「ひときわ異彩を放つ」作品。 ショットを撃たずにいると自機前方にシールドを展開しつつチャージを行い、チャージを解放すると小規模なボムが発動するという操作体系の時点で独特だが、さらに強烈なのが過剰なまでのランクによる影響。 普通のSTGで行うありとあらゆる行動でランクが上昇し手が付けられなくなっていくので、わざと残機を潰してでもランクを下げてく必要がある。前述したボムも極力使ってはならない。というか通常ショットすら無暗に撃たない方がいい。 STGの常識が通用しないゲームである。 残念ながら私はいまだこのシステムとうまく付き合いきれずにいるが、いつかちゃんと向き合いたいところ。 アレンジモードではランクの影響が穏やかになり、ショット中もシールドとチャージが進行するようになる等、やや遊びやくなる。 本作に初めて触れる時はアレンジモードからをおすすめしたい。 【気になった点】 ◆音量設定関連 音量設定はシステムメニューと各タイトルのゲームモードごと全て個別なので、それぞれ設定する必要がある。 この時点でやや手間なのだが、なんとタイトル画面ではまだ設定がロードされないのかスタートボタンを押すまで爆音が鳴る。 アップデートで何とかしてほしいところ。 【総評】 とりわけマニアックなSTGのカップリング移植作。 とても万人向けではなく、まさか再移植されるとは思わなかったタイトルなので、販売された時点で有り難い。 この調子で『虫姫さまふたり』と『ぐわんげ』が来てくれればいよいよXbox360を片付けられるので、引き続きお願いしたい。
👎 Bad
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🎮 配信者情報
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💻 スペック情報
- 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です
- OS: Windows 11 64bit
- プロセッサー: Core i5-6500
- メモリー: 8 GB RAM
- グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1650
- DirectX: Version 12
- ストレージ: 1 GB の空き容量
- 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です
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